確定申告は個人事業主にとって避けては通れない手続きですが、正しいやり方を知っておけば、思ったよりもスムーズに進められます。本記事では、確定申告の具体的な流れや準備すべき書類、ミスを防ぐポイントを解説します。
1.確定申告とは?基本を押さえよう
確定申告とは、1年間の所得と税額を計算し、税務署へ申告する手続きのことです。
確定申告が必要な人
・個人事業主で年間の所得が48万円を超える人
・副業で年間20万円以上の所得がある人
・その他、医療費控除や住宅ローン控除を受ける人
※収入と所得という言葉は税金計算上では厳密に分けています。
収入は入ってきたお金で、所得がそこから経費を差し引いた利益のことです。
(以下、個人事業主の方絞って記載します。)
確定申告の期限
確定申告の提出期限は毎年3月15日(還付申告は1月から可能)。期限を過ぎると延滞税や無申告加算税が発生するため、計画的に準備しましょう。
2.個人事業主の確定申告のやり方をステップで解説
個人事業主の確定申告は、以下のステップで進めるとスムーズです。
ステップ1:必要書類を準備する
個人事業主の確定申告には、以下の書類が必要です。
・売上や経費の記録(帳簿)
・領収書や請求書
・源泉徴収票(ある場合)
・各種控除の証明書(医療費控除、生命保険料の控除証明書など)
・銀行の通帳(取引の確認用)
ステップ2:帳簿を整理し、所得を計算する
青色申告なら「複式簿記」、白色申告なら「単式簿記」を用いて、売上や経費を整理します。所得は次の式で計算できます。
所得 = 売上 - 必要経費
青色申告を選択すると、上記の算式から最大65万円の控除特典が受けられるため、節税効果が高まります。
参考:複式簿記と単式簿記の違いですが、複式簿記はお金が減った増えた事実(預金の動き)と、その増減原因(売上でお金が入ったや消耗品を買ったなど)を両建てで記録していくことです。一方単式簿記は、増減原因だけに着目して、金額を集計していきます。単式簿記は領収書などを見ながら、費用か収益かにわけて、列挙していくだけの単純な方法です。ただし、この方法では、青色申告の要件は満たさない形になります。複式簿記はその2倍位の時間がかかりますが、通帳などのお金の推移が売上経費の裏付けになるため客観性がでてきます。ざっくり解説しました。
ステップ3:申告書を作成する
確定申告書には、「申告書A」と「申告書B」があります。個人事業主は基本的に「申告書B」を使用します。
【作成のポイント】
・事業所得の計算を正しく行う
・控除を漏れなく記入する
・消費税の申告も忘れずに
ステップ4:申告書を提出する
申告書の提出方法には以下の3つがあります。
・税務署に直接持参
・郵送
・e-Tax(電子申告)
e-Taxを利用すると、青色申告の控除が最大65万円受けられるため、特におすすめです。
確定申告のミスを防ぐポイント
確定申告でよくあるミスを防ぐために、以下の点に注意しましょう。
3.記入ミス・計算ミスをチェックする
確定申告では、記入ミスや計算ミスが原因で修正申告が必要になるケースが多いです。特に、以下のポイントはしっかり確認しましょう。
・所得金額と控除額の計算
・源泉徴収税額の記入
・マイナンバーの記入
経費を正しく計上する
経費として認められるものと認められないものがあります。
【経費として計上できるもの】
・事業に必要な文房具やPC
・仕事で使う交通費や接待交際費
・事業用の家賃(自宅兼事務所の場合は按分)
【経費にならないもの】
・個人的な支出
・事業と関係のない飲食費
期限内に提出する
確定申告の期限を過ぎると、以下のペナルティが発生します。
・無申告加算税(未納付税金の最大20%)
・延滞税(未納付税金の年利約2.4%)
事前に準備し、期限内に提出しましょう。
4.さいごに
確定申告のやり方をしっかり理解しておけば、個人事業の経営もスムーズに進められます。
【確定申告の流れまとめ】
必要書類を準備する
帳簿を整理し、所得を計算する
申告書を作成する
期限内に提出する
また、青色申告を活用すれば節税効果も大きくなります。面倒に感じるかもしれませんが、計画的に進めればそれほど難しくありません。ご自身でされている方も結構おられます。
でも、人には得て不得手があります。苦手な帳簿の記録などに時間を使うなら、
得意な本業にとお考えの方は是非、税理士の利用を検討してみてください。
弊社では、帳簿の記録から申告書の作成まで丸投げでお手伝いいたします。